8月31日は野菜の日──健康のためにもっと野菜を食べましょう
8月31日は数字の「8(や)3(さ)1(い)」から、「野菜の日」に制定されています。これをきっかけに野菜の健康効果や効率的な食べ方について考えてみましょう。
農林水産省の「食育に関する意識調査報告(平成30年)」では、生活習慣病の予防や改善のため「野菜をたくさん食べるようにすること」に気をつけている人は85.6%でした。
このデータからも「健康のために野菜を食べることが必要」と思っている人がとても多いことがわかります。
野菜の主な健康効果
野菜により健康効果はそれぞれ異なりますが、多くの野菜に含まれる成分として、食物繊維、ビタミンやミネラル、ポリフェノールがあります。
◎食物繊維
- 腸内環境を整える ➾免疫力アップ、便秘予防・改善
- 低カロリーで食べ応えあり ➾肥満予防
- 食後の血糖値上昇を緩やかにする
- コレステロールの吸収を抑制する
◎カリウム
- 余分なナトリウム排出 ➾高血圧予防効果
◎ポリフェノール/ビタミンA・C・E
- 抗酸化作用 ➾血管や細胞を活性酸素から守る、動脈硬化予防、がんのリスク低下、免疫力アップなど
野菜を効率的に食べる
しかし、実際には野菜をたくさん食べることはなかなか難しいようです。
平成30年国民健康・栄養調査によると、わたしたちの食べている野菜の平均量は、1日に必要な量の350g(そのうち緑黄色野菜で120g)を満たしていません(野菜摂取量の平均量のグラフ参照)。
野菜摂取量の平均量(性・年齢階級別)
野菜といえばサラダ、と連想する方も多いと思いますが、350gの生野菜は、両手で山盛り3杯分になります。
それだけの量をサラダで食べるのは大変です。加熱することで半分にカサが減りますので、電子レンジで加熱したり、味噌汁の具にするのもおススメです。
手軽に作れる旬の野菜のレシピを「畑から食卓へのおいしい箸渡し」で紹介していますので、そちらも参考にしてください。
また、食事の時は、ベジタブルファースト(「ベジタブルファーストの効果」の記事も参照ください)を心がけてください。ただし、早食いではこの効果も期待できないので、よく噛んで食べることもお忘れなく!