夏の疲れは運動で解消

ようやく、朝夕の気温も下がってきましたね。8月中は、熱中症防止で運動を控えていた方も多かったのではないでしょうか。夏の疲れをためないためにも、涼しい日には運動をおすすめします。
筋肉による筋ポンプ作用
血管には、動脈と静脈の2種類があります。
心臓から送りだされた酸素や栄養豊富な血液は、動脈を通って全身のすみずみまで運ばれます。一方、老廃物などを含んだ血液は、静脈を通って心臓に戻ります。
このとき心臓の力だけでは、重力に逆らってすべての血液を心臓に戻すことはできません。筋肉周りにある静脈の血管が、筋肉が収縮することで血液の流れを生み出す筋ポンプの働きが必要になります。
中でも強力な筋ポンプ作用があるふくらはぎは「第 2の心臓」と呼ばれてます。
運動不足は疲労物質もたまりやすい
同じ姿勢でいると重力により下がった血液が循環せずに滞り、血流が悪くなります。また、運動不足が続くと、脚の筋肉の収縮が弱くなり筋ポンプ作用の働きも弱くなります。
血液の流れが悪いと、疲労物質がたまってだるさを感じたり、「むくみ」などの症状が出やすくなるだけでなく、細胞に新鮮な酸素や栄養などが届かず新陳代謝も低下すると言われています。
運動で筋ポンプ作用をアップ
膝の曲げ伸ばしや歩くなどの動きには血管に圧をかける作用があります。座っている時間が長い人は30分ごとに体を動かすことを意識してみる、ウォーキング、ストレッチ、スクワットなど、お好みの運動に取り組むなど。夏の疲れを残さないためにも、できることから生活に取り入れてみましょう。
2019年4月15日の健康情報「効果の異なる運動の種類を理解しよう」も参考にしてください。