ベジタブルファーストの効果

 

食べ物のエネルギー量(カロリー)だけでなく、食べる料理の順番も太りやすさと関係します。「ベジタブルファースト」と言われる、野菜料理から食べるのが、太りにくい食べ方になります。

同じ献立でも、ご飯から食べた時と野菜から食べた時では、食後の血糖値の上がり方が違うことがわかっています(イラストのグラフ参考)。食事をとると、およそ1時間後に血糖値が上がってきて、上がった血糖値に応じてインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには脂肪を蓄える作用があるため、インスリンの分泌を抑えることが太りにくさにつながります。

野菜に含まれる食物繊維には、食後血糖値の上昇を緩やかにする作用があります。きのこや海藻、豆類にも食物繊維は豊富に含まれています。

コンビニのお弁当を食べる時は、インスタントのお味噌汁に乾燥わかめ(乾燥野菜もあります)をたっぷり加えて食べるのも手軽にできるおススメの方法です。

特に、血糖値が気になる方には、ベジタブルファーストを実践してもらいたいです。ただし、いくら野菜から食べたとしても、早食いと糖質の量が多ければ効果はないのでご注意ください。

「糖尿病, 53, 2, 96-101, 2010」より引用、改変

おすすめの食べる順番