体重で健康管理
体重は、生活と健康の状況を簡単にモニタリングできる方法です。
体重が増えている時は、動いている量より、食べている量が多くなっている証拠。特に、体が重くなったと感じている人は、毎日体重を数値で確認することが、増やさない行動の一歩につながります。
また、最近では、若い女性や、高齢の方の痩せも健康上、問題になっています。痩せるつもりがないのに、体重が減っている時は、病気などの原因がなければ、食べている量が足りないと言えます。
ここで注意したいのは、体重をチェックするタイミングです。食事の前後、寝る前と起きたとき、トイレの前後でも体重は大きく違ってきます。自分のライフスタイルで、同じ条件で測ることができ、続けやすい時を決めましょう。1日1回の体重チェックなら朝起きて、トイレを済ませた後がお勧めです。
朝の体重計測がお勧めなのは、まず体そのもの重さを把握しやすいこと。それに体重コントロールには、体重の増減に影響する自分の生活のパターン(癖)を見つけることが重要なので、前日の食べた時間や内容、動いた量が反映される朝の体重は、生活のふりかえりにとてもいいのです。
体重を増やす原因や減りやすいことを見つけたら、そこをポイントにすると体重のコントロールがしやすくなります。体重が減った、増えたとチェックするだけでは、一時的な変動だけで体重は減らないので、行動に移す対策のために重要なのです。
体重の目安は、身長mから下記のように算出します。
- 標準体重 (身長m)2× 22.0㎏
- 痩せの基準体重 (身長m)2× 18.5㎏未満
- 肥満の基準体重 (身長m)2× 25.0㎏以上
目安例 | 標準体重 | 痩せの基準体重 | 肥満の基準体重 |
身長150㎝ | 49.5㎏ | 41.6㎏ | 56.3㎏ |
身長160㎝ | 56.3㎏ | 47.4㎏ | 64.0㎏ |
身長170㎝ | 63.6㎏ | 53.5㎏ | 72.3㎏ |
若い時から体重が増えている方は、現在の体重が目標の範囲であっても、血液検査が基準値を超えていたら、間食やお酒なども含めた食事と日常の活動と運動について、内容や量、頻度やタイミングなどの見直しが必要です。
まずは、これまでの体重の推移を振り返り、ご自身のベスト体重の確認をしましょう!
太りすぎの場合でも、勝手に痩せる薬を飲まないでください。バランス食事と運動するべきです。