冬至にかぼちゃ

寒さが急に厳しくなってきました。

もうすぐ1年で最も日の短い冬至、今年の冬至は、12月22日です。冬至には、かぼちゃ(南京)を食べる風習がありますが、「ん」のつく食べ物を食べると「運」がつくという縁起かつぎもあるそうです。

かぼちゃを栄養的にみると、風邪やインフルエンザなどから体を守るための免疫力を上げる、βカロテン(体内でビタミンAになる)・ビタミンC・ビタミンE(3つ合わせてビタミンACE[エース])を多く含んでおり、寒い冬を乗り切るための賢人の知恵だということがわかります。

ビタミンACEの効果

  • ビタミンA:皮膚や粘膜を強くしてウイルスなどの侵入を防ぎ、免疫細胞を活発にする働きがある
    多く含む食材)かぼちゃ、ほうれん草、春菊、かぶと大根の葉、にんじん、ニラ、うなぎ、ほたるいか、鶏と牛のレバー など
  • ビタミンC:皮膚や粘膜などを強くし、白血球を活発化させて免疫力を高める働きがある
    多く含む食材)かぼちゃ、柿、キウイ、柑橘系の果物、いも類、パプリカ、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、かぶと大根の葉 など
  • ビタミンE:血管を広げて血流をよくして冷え性改善効果がある
    多く含む食材)かぼちゃ、さつまいも、豆乳、鯖缶、ほうれん草、京菜、ナッツ類 など

また、免疫力を上げるためには、特別な食材だけを食べる前に、3食の食事で、主食・主菜(免疫細胞の材料となる、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質)・副菜(腸内環境を整える作用のある野菜)を組み合わせて栄養状態を良好に保つことが大切です。

おすすめのかぼちゃ料理

サラダ、ソテー、スープやシチュー、煮物、お味噌汁
βカロテン、ビタミンE は脂溶性のビタミンなので、油と一緒にとると吸収率がアップします。

※かぼちゃは、糖分が多く含まれるので、減量中や血糖値のコントロールが必要な方は、主食の量と合わせて加減してください。