アルコールの適量は人によって違う

これから年末年始にかけて、お酒を飲む機会も増えるかと思いますので、今回は健康を守るお酒の飲み方についてお伝えします。

アルコールの分解速度は個人により非常に差が大きく、一般に、「お酒が強い人」はアルコールの分解の速く、「お酒が弱い人」は 分解が遅いと考えられています。

女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、65歳以上の高齢者では、アルコールの分解速度が下がり、血中濃度が高くないにもかかわらず酔い方がひどくなることもあるようです。

また、飲酒後にフラッシング反応*を起こす人(赤型体質とも呼ぶ)は、アルコールの分解が遅く、がんや様々な臓器障害を起こしやすいといわれています。

*フラッシング反応:アルコールを分解する酵素が弱い人に、ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起こる、顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛などの反応。

年齢や性別、体質により、適量のお酒の量も違うことになりますね。平均的なアルコールの分解速度では、ビール中ビン1本を分解するのに、男性約2時間、女性では約3時間かかります。血中アルコール濃度は、飲酒後30分〜2時間後がピークになるので、 酔いを感じる前に、早いピッチで飲んでしまうと、飲み過ぎで後悔することにもなりかねません。

また、空腹時にお酒を飲むことも、アルコールの血中濃度を急速に上げます。体のためにも、食事と一緒に楽しみながらお酒を飲む場のセッティングが大切です。お勧めの肴は、肝臓の働きを活発にして、アルコールの代謝に必要なビタミンB1が豊富な豚肉料理、野菜たっぷりの豚しゃぶなどいかがでしょう。

厚生労働省から、「健康を守るための12の飲酒ルール」というガイドラインが出されています。年末年始に限らず、いつものお酒の飲み方も振り返ってみてください。

健康を守るための12の飲酒ルール
  1. 飲酒は1日平均2ドリンク以下
  2. 2ドリンクとは、純アルコール*で20g程度、「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「焼酎100ml」「ウィスキーダブル1杯」などに相当します。
    ・純アルコール摂取量= 飲酒量(ml)×度数(%)×0.8(比重)
    ・女性・高齢者は少なめに2ドリンクの1/2〜2/3程度
  3. 少量の飲酒で顔の赤くなる赤型体質も少なめに
  4. たまに飲んでも大酒しない
  5. 食事と一緒にゆっくりと
  6. 寝酒は極力控えよう
  7. 週に2日は休肝日
  8. 薬の治療中はノーアルコール
  9. 入浴・運動・仕事前はノーアルコール
    ・飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こすことがあり危険です。またアルコールは運動機能や判断力を低下させます。
  10. 妊娠・授乳中はノーアルコール
  11. 依存症者は生涯断酒
  12. 定期的に検診を

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